三ノ宮駅前レディースクリニック

不正出血

不正出血

不正出血とは

不正出血とは、生理の時期以外に起こる膣からの出血のことです。排卵出血のように一時的で問題のないケースもありますが、中には病気のサインとして現れることもあります。

生理のような量がなくても、「おりものに少し血が混じる」「下着に血がつく」なども不正出血に含まれます。軽い出血であっても、繰り返したり気になる症状がある場合は婦人科を受診して原因を調べることが大切です。

不正出血とは

こんな症状はありませんか?

不正出血は出血の量やタイミング、色などによって現れ方がさまざまです。
以下のような症状がある場合、不正出血の可能性があります。

  • 下着にわずかな血がついている
  • 茶色のおりものが続く
  • 生理予定日以外に鮮血が出た
  • 出血が1日で止まったけど、生理ではなかった
  • 閉経後に出血があった
  • 出血にかゆみや痛みを伴っている

なかでも閉経後の出血や、痛み・かゆみを伴う出血は注意が必要です。
がんや感染症などが原因となっている可能性もあるため、できるだけ早く婦人科で診察を受けましょう。

不正出血で考えられる疾患

不正出血の背景には、さまざまな婦人科疾患が潜んでいる可能性があります。

代表的な原因を「子宮」「卵巣」「腟」「妊娠に関するもの」に分けてご紹介します。

不正出血で考えられる疾患

子宮の病気

子宮筋腫

子宮にできる良性の腫瘍で、30代以降の女性に多くみられます。

筋腫の大きさや場所によっては、生理以外の出血や月経過多、貧血などを引き起こすことがあります。

進行するまで自覚症状が出ないこともあるため、検診で偶然見つかるケースも少なくありません。

子宮内膜ポリープ

子宮内膜にできる良性のポリープで、30〜50代の女性に多いとされます。

不正出血の原因になるだけでなく、ポリープが大きくなると月経量が増えたり、貧血を引き起こすこともあります。

見た目が子宮体がんと似ている場合もあるため、精密検査によって良性かどうかを見極める必要があります。

子宮腺筋症

子宮の筋肉層に子宮内膜が入り込む病気で、40代の経産婦に多い傾向があります。

不正出血や生理痛の悪化、腰痛、月経過多などが主な症状で、不妊の原因となる場合もあります。

進行とともに症状が重くなることもあり、早めの診断と治療が望まれます。

子宮内膜増殖症

女性ホルモン(エストロゲン)の影響で子宮内膜が過剰に厚くなる状態です。

排卵障害のある方や、閉経前後の女性に発症しやすく、不正出血が続く場合には注意が必要です。

放置すると子宮体がん・卵巣がん・大腸がんに移行するリスクもあるため、診断後は慎重な経過観察または治療が必要です。

子宮体がん

子宮内膜に発生するがんで、50代以降の女性に多くみられます。

初期には不正出血やおりものの変化など、ごく軽い症状しか出ないこともあります。

早期発見であれば治療の選択肢も広がるため、出血が続く場合は検査をおすすめします。

子宮頸管ポリープ

子宮の入口(頸管)にできる良性のポリープです。

性交後の出血やおりものの増加などを引き起こしやすく、組織が柔らかいため些細な刺激でも出血することがあります。

見た目は良性でも、まれに子宮頸がんがポリープのように見えることがあるため、摘出・検査が行われます。

子宮頸がん

ヒトパピローマウイルス(HPV)が主な原因とされる、子宮の入口にできるがんです。

性交時の出血、不正出血、下腹部痛などが現れることがあり、20代〜40代の女性にも見られます。

ワクチン接種と定期的な子宮頸がん検診が重要です。

子宮腟部びらん

若い女性に多くみられる症状で、子宮の腟側の表面がただれたように見える状態です。

びらん自体は病気ではありませんが、出血やおりものの増加、性交痛を引き起こすことがあります。

子宮頸がんの初期と似た所見になることもあるため、必要に応じて検査を行います。

卵巣の病気

卵巣腫瘍

卵巣にできる腫瘍には、良性・悪性の両方があります。

症状がないこともありますが、進行すると腹部の張りや痛み、不正出血などが見られます。

悪性の場合、早期発見が難しいため、違和感がある場合は画像検査が重要です。

卵巣機能不全

卵巣の働きが低下し、ホルモン分泌に乱れが生じることで生理不順や不正出血が起こります。

無排卵周期が続くと、排卵によって調整されるはずの子宮内膜が厚くなり、不正出血につながります。

10代〜50代まで幅広い年代で見られ、生活習慣やストレスの影響も関与します。

腟の病気

萎縮性腟炎

閉経後にエストロゲンが減少することで腟の粘膜が薄くなり、炎症を起こしやすくなります。

かゆみや痛み、性交時の不快感、不正出血が見られることもあります。

ホルモン補充療法や腟剤での治療が有効です。

妊娠に関連するもの

異所性妊娠(子宮外妊娠)

受精卵が子宮内膜以外の場所(卵管など)に着床することで起こる緊急性の高い病態です。

不正出血に加えて、下腹部の鋭い痛み、失神、ショック症状が出ることもあり、早急な処置が必要です。

流産

切迫流産や胎盤の異常などによって出血が起こる場合があります。

妊娠中の不正出血では、特に鮮血(真っ赤な血)や大量出血・激しい腹痛を伴う場合、すぐに医療機関を受診することが大切です。

以上のように、不正出血には幅広い疾患が関係している可能性があります。
中には進行性の疾患や早期発見が重要ながんなども含まれているため、「少しの出血だから大丈夫」と放置せず、早めの受診が重要です。

必要な検査

不正出血の診断には、まず原因を明確にするための丁寧な問診と検査が必要です。

  • 超音波検査(経腟・経腹・経直腸)
    子宮や卵巣の状態を確認(ポリープ・筋腫・内膜の厚さなど)
  • 採血検査
    貧血の有無、ホルモンバランス、炎症反応の確認
  • 妊娠検査薬
    妊娠の可能性がある場合は実施
  • 性感染症検査
    クラミジア、淋菌、腟内の菌バランスなど
  • 子宮頸部・腟部の視診や細胞診
    必要に応じて行います

性交渉の経験がない方には、経腹超音波検査(お腹の上から)や経直腸超音波検査(肛門から)など、個別に配慮した検査方法を選択します。

不正出血の治療方法

不正出血の治療は、その原因によって大きく異なります。
当院では、まず正確な診断をもとに、一人ひとりに合った治療方針を検討します。

  • ホルモン療法
    排卵障害やホルモン異常による出血に対応
  • 感染症の治療
    性感染症や腟炎が原因の場合は抗菌薬などで対応
  • 手術療法
    筋腫・ポリープ・がんなどの場合は、必要に応じて手術を検討
  • 生活習慣の見直しや経過観察
    軽微な出血やびらんなどの場合は、様子を見ながら適切なタイミングでの再評価を行います

不正出血が「何かのサイン」である可能性を見逃さないためにも、気になる症状がある場合は放置せず、早めの受診をおすすめします。

不正出血にお悩みの方は三ノ宮駅前レディースクリニックへ

「たまたまかな」と見過ごしてしまいがちな不正出血。
ですが、その裏に婦人科の病気が隠れていることも少なくありません。

当院では、不正出血の原因を丁寧に調べたうえで、必要な検査や治療をご提案しています。

気になる出血が続くときや、違和感があるときは、ぜひ一度ご相談ください。