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子宮頸がんについて③
こんにちは。三ノ宮駅前レディースクリニック、姫路の森レディースクリニック統括院長・産婦人科専門医の山下衣里子です。

数回に分けて子宮頸がんについて、その予防についてなど記載していますが、今回もさらに深めていこうかと思います。
子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルス感染によることは前回のコラムでもお伝えしていますが、ヒトパピローマウイルス。
実は何百種類と型があります。
よくインフルエンザもA型・B型など聞かれたことがあるかと思いますが、ウイルスはいろんな型が存在し、だからこそ治療薬を作るのが難しいんですよね。
子宮頸がん。
そのヒトパピローマウイルスすべてが関係しているわけではありません。
そのうちの33種類ががんに関係しているとされ、その中の悪性度の高い9種類の予防をしているのが
日本で主流の頸がんワクチンであるシルガード9になります。
これは、特に悪性度の高い16.18型に加え、31.33.45.52.58型かつ、尖圭コンジローマという性病の一種の原因ともいわれている6.11型の合計9種類を予防するワクチンになります。
ただ、全部で33種類が関係しているので、のこり24種類は網羅できていないのも現実です。
だからこそ予防接種を打ったらおわり!私は大丈夫!!では決してないこともぜひ知っておいてほしいなと思います。

他の型のヒトパピローマウイルスに感染する可能性、それが悪性化していく可能性も絶対ないとは言えないためそこに定期的な検診の重要性がのっかってきます。
ではどうせ検診が必要ならなぜワクチンを痛い思いをしてまで打たないといけないのか?
これも外来ではよく質問されます。
実は特に16.18型ですが、この悪性度が高く、進行も速いためこの予防ができる!ということが大きいと思っています。
平均するとヒトパピローマウイルスは初回感染からがんに移行するのに約10年ほどかかるとされています。
なので定期的に検診を受けていると初期で発見できて、早期治療で根治できる。
ですが16.18型などに知らず感染していると定期的に検診を受けている方でも、前回の検診では異常がなかった方でも進行がんが見つかるケースがあるんです。
せっかく自分の身体のことを思って検診をうけていても早期治療の域を脱している・・・
とっても悲しいですよね。
●家族がいるから自分が元気じゃないとダメだしと、家族のために
●仕事で穴をあけられないから、仕事のために
●いつまでも元気でいて人生を謳歌したいから、自分のために
理由はなんでもいいと思うんです。
なんなら私はこの全部が理由ですが、子宮頸がんは初期ではほとんどのケースが症状が出ないです。
進行し不正出血などの症状が出てはじめて病院に来られ、そこで発見されるケースが割と多いです。
進行してしまってからではなく、根治が期待できない、上の●3つがかなえられなくなるよりももっともっと前の段階から介入を!
ぜひワクチンに興味を持ってください!
ぜひ症状がないから行かない、ではなく定期的に検診を受けてください!

みなさんの笑顔を守るため、婦人科は受診しにくいと思われがちなハードルを下げる努力は最大限にしたいなといつも思っています。
当クリニックはそんな私の思いを汲んでくれているとてもいいチームだと自負しています。
ぜひみなさん一度相談だけでも来てみてくださいね。
山下衣里子 医師
三ノ宮駅前レディースクリニック
姫路の森レディースクリニック
統括院長・産婦人科専門医