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子宮頸がんについて②
こんにちは。三ノ宮駅前レディースクリニック、姫路の森レディースクリニック統括院長・産婦人科専門医の山下衣里子です。

2024年の統計でがん罹患数予測(がんにかかっていると予測される人数)は女性が42.1万人との発表があります。がんの場所の内訳の第1位は「乳房」ですが5位に「子宮」があります。
どちらも検診が推奨されるもので、早期発見早期治療が望ましいものです。
年代別に見た時に実は20~30代の第一位は子宮、40代は第二位ですがいずれも比較的若い女性に多い疾患になります。
WHO(世界保健機関)では2030年までに子宮頸がんのない世界を実現するべく3つの指標を掲げています。
1 ワクチンを打つ
2 検診を受ける
3 前がん病変や早期がんが発見されたとき速やかに適切な治療を受ける
この一つ目の頸がんワクチンについて今日はもう少し掘り下げたいと思っています。
子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルス感染によって起こります。
ただ、このウイルスは特殊なものではなく、誰でも感染する可能性がありどの型に感染するかは不明です。
もちろん感染していても自覚症状は一切ありません。そして性交渉で感染することが多いとされています。
一般的には自然治癒しますが、一部の方が長く感染が続いた時にがんへと移行していくとされています。
ただ、原因はわかっているのにこのHPVを治す薬がないんですよね、、、
なので、
ステップ1 感染しているかしていないか
ステップ2 してしまっているときはそれが自然治癒していくのか、運悪く進行していくのかどうか
ステップ3 運悪く進行していってしまったら初期で発見し最小限の治療で完治に持っていく
これが鉄則です。
ではそもそも感染云々を運だのみにするのではなく、感染しないように自分からできることをする!
その唯一ともいえる一歩が頸がんワクチンになります。

現在日本で主流で接種されているシルガード9という予防接種は9種類のHPVを予防するとされています。
性交渉で感染する可能性があり、一度でも性交渉があるとその可能性はゼロではないので性交経験の前に接種することが推奨されています。
ただし、性交経験がある方でも9種類に一気に感染していることはほとんどないため、
7.8種の予防ができるメリットがあることから50歳までは接種するメリットはあるとの文献もあります。
なぜこんなに素晴らしい効果があるのに普及率が低いか・・・
それは予防接種の方法が筋肉注射である、ということもハードルの1つにあります。
幼少期からみなさんたくさんの注射を受けてきますがほとんどが皮下・皮内の予防接種。
海外は、病気になったときの治療費が高額!
だったら病気にならないためにいかに予防するかが大事!の精神から予防医学が比較的早期から浸透している事と、予防接種もすべて幼少期から筋肉注射で接種していることがほとんどなので、頸がんワクチンも比較的すんなり受け入れられてきたという背景があります。
日本は予防接種を皮下注射ですすんできた人生、初の筋肉注射!!
何?
筋肉注射って??
痛いんじゃないの?なんで筋肉に打たないといけないの??
この思いもハードルの1つだとされています。
実はコロナワクチンも筋肉注射なのですが、コロナ禍でコロナワクチンが普及し、日本でやっと予防接種に筋肉注射がある、ということがやっと浸透したように思います。

外来ではよく、先生ならお子さんに打ちますか?副作用も心配で。。。とのお声をいただきます。
前回のコラムでも記載しましたが副作用の頻度は非常に低いことをお伝えしたうえで、打つ打たないは最終ご自身で判断していただいておりますが、結論から言いますと、うちの娘は打ちました!
注射が大の苦手なので2回接種でいけるように、かつ副作用がさらに少ないといわれている12歳中の接種をしようと小学校6年生のうちに2回終えています。
ぜひ、今は便利ですぐにネットなどでも調べられます。
その分、たくさんの情報が錯綜する中、正しい情報を知って判断していただきたいなと思っています。
相談だけでも大丈夫です。
ぜひ10年後20年後に病気にならないために今できる何かがないかを、一緒に考えてみませんか?
いつでもお待ちしています!
山下衣里子 医師
三ノ宮駅前レディースクリニック
姫路の森レディースクリニック
統括院長・産婦人科専門医