女性医師常駐・【日帰り】完全無痛中絶手術・ピル外来
優先順位をともに考える医療を

こんにちは。三ノ宮駅前レディースクリニック、姫路の森レディースクリニック統括院長・産婦人科専門医の山下衣里子です。
今回は、「人生も医療も『優先順位』が大切な理由」について、産婦人科専門医の立場からわかりやすく解説します。
私は10年ほど前から前職の近くの中学校を主として性教育講演をしています。
年々開催学校数が増え、近年は年間20校近くの学校で講演をさせていただいていますが、講演時間最後の10分を使い、何事においても優先順位を考えることが大切である、といった内容をお伝えしています。
その際、皆さんが目の前に瓶を持っていると想定していただき、その中に、大小さまざまな石や砂、水を順番に詰めていくとして、一番思い通りにたくさんのものを詰めるためにはどうしたらいいかを考えてもらいます。
みなさん、どの順番で詰めていくのが一番最適だと思われますか?
正解は…
大きなものから順番に詰める、です。
詰めたいものを考えるなかで一番大きな石は必ず一番最初に詰めないといけません。後から「この石を入れたかったな」と思っても入らないことが意外と多いものです。

一番大きな石を詰め、余裕があれば、二番目に大きな石も先に入れてしまってください。
その隙間には、小さな石がまだまだ入りますし、小石をいっぱいいっぱいに詰め切っても砂だったら隙間に入ります。
砂をいっぱいに詰めてもまだ水だったら入るんですよね。
大事なのは順番を間違えないこと。
これは、私はすべてのことに関連すると思っています。
例えば、私は医師になり20年以上の年月が経ちますが、いまだに「産婦人科の山下です」と自己紹介するのが幸せだと日々実感するくらい仕事が大好きですが、ただお気楽に20数年来たわけではありません。
仕事に行くのが嫌で嫌で仕方がない日もあれば、病院のトイレで一人こっそり泣いた日もあります。医者をやめようと思った日もあり本当に山あり谷ありを経ての今日ですが、その年月の中で人生の過渡期には、選択を迫られる場面が何度もありました。
わたしが「仕事」という瓶に一番最初に詰め続けてきた石は「自分はこの仕事が大好き」と言える自分でいようでした。詰め続けて進み、私の後ろにできた医師人生は、決して平坦な道ではありません。時にはでこぼこ道を歩き、時にはきれいに舗装された道を歩きながら、その時その時の点で見るとよかったり悪かったりいろいろですが、長い目で「線」として後ろにできた道を振り返ると、そんなに悪くない道で、私の誇りだと胸を張って言えます。
大事なのは過渡期ごとに一番大事なものだけでも妥協せず、それを間違わず、一番大事にすることだと思っています。

これは仕事に関わらず何にでも通じると思っています。
例えば、出産後の育児。瓶にいれたい石を患者さんと一緒に考えたことがあります。
母乳で育てたい、と悩むお母さんにこの瓶のお話をしたときに、一番大きな石は「家族の健康と笑顔」だとなりました。母乳育児という石を最初に詰めてしまうと、結果赤ちゃんがしんどくなってしまい、それがひいては家族の健康や笑顔につながらなくなることもある。
そんな気づきの一歩になりました。
みなさんは日々、学校や仕事や家庭や、本当にさまざまな出来事や悩みを抱えながら、何か一つでも楽になりたいと思って病院に来られるのだと思います。たくさんのお悩みがある中で、「病院に求めること」という瓶においては、詰める石は「薬はなるべく飲みたくない」「薬はせめて1日1回がいい」「しんどいのが楽になりたい」「薬の費用」「通院回数」「副作用の心配を減らしたい」などさまざまあると思います。

お一人お一人の石の大きさ(優先順位)は個々によって違うと思いますので、相談しながら皆様にとって一番たくさんの石が思うように詰められるお手伝いができたらいいなと思います。
スタッフ一同お待ちしています。
山下衣里子 医師
三ノ宮駅前レディースクリニック
姫路の森レディースクリニック
統括院長・産婦人科専門医