ピル
ピルには性感染症を防ぐ効果がありますか?
ピルには性感染症の予防効果はありません。
性感染症を防ぐには、コンドームの使用が必要です。
とくに、予定していた出血以外の出血がある場合は、感染の可能性も考えられますので、早めに検査を受けましょう。
クラミジア感染症
性器クラミジアにかかると、どんな症状が出ますか?
女性の約9割は無症状とされていますが、症状が出る場合には、おりものの増加やにおい、色の変化、不正出血、下腹部痛などがみられます。
少しでも気になる症状があれば、早めにご相談ください。
感染してからどのくらいで症状が出ますか?
症状が出る場合、感染から数日~3週間ほどで現れることがあります。
すぐに検査結果がわかる方法はありますか?
20~30分で結果が出る即日検査が可能です。
感度も90%以上と高いため、ほとんどのケースで有効です。
クラミジア抗体検査にはどんな意味がありますか?
過去の感染の有無を調べるもので、現在の感染を調べるには核酸増幅法(NAAT)が適しています。
不妊症の診断では、抗体の数値を参考にすることもあります。
パートナーがクラミジアと診断されましたが、私は症状がありません。検査は必要ですか?
はい、必要です。
クラミジアは非常に感染力が強く、無症状の感染が多いため、パートナーが陽性であれば自身も感染している可能性が高いと考えられます。
パートナーと一緒に検査を受けられますか?
可能です。
当院では女性だけでなく、男性のクラミジア検査も行っております。
ただし、男性のみの受診はお受けしておりませんので、ご一緒に来院ください。
淋菌感染症
淋菌にかかると、どんな症状がありますか?
約半数の女性では症状がありませんが、症状がある場合は、おりものの増加や悪臭、かゆみ、不正出血、発熱、下腹部痛、排尿時の痛みや膿などが現れることがあります。
感染後、いつ頃から症状が出ますか?
症状が出る場合は、数日~1週間程度で現れることが多いです。
即日で検査結果がわかる方法はありますか?
はい、20~30分で結果が分かる即日検査が可能です。
感度は90%以上とされており、多くのケースで有効です。
同居している家族にうつる心配はありますか?
基本的には性行為を通じて感染します。
ただし、タオルやお風呂などを介した感染の報告もあるため、共有物の使用には注意が必要です。
入浴順やタオルの使い分けを行いましょう。
パートナーが淋菌と診断されましたが、自分には症状がありません。検査は必要ですか?
はい、検査を受けるべきです。
無症状でも感染している可能性が高いため、早めの確認が大切です。
梅毒
梅毒に感染すると、どのような症状が出ますか?
初期には性器周辺に痛みのないしこりや潰瘍ができることがあります。
その後、血液やリンパを通じて全身に広がり、皮膚や内臓にさまざまな症状を引き起こすことがあります。
自覚症状が乏しいケースもあるため、異変に気づいたら早めに検査を受けましょう。
感染してからどのくらいで症状が出ますか?
潜伏期間は10〜90日ほどとされており、比較的長めです。
検査を受ける際は、感染の可能性があった日から3週間以上空けるのが目安です。
検査結果はすぐにわかりますか?
当院では即日検査(最短80分)で梅毒の有無を確認できます。
※こちらの検査は保険適用外となります。
パートナーが梅毒と診断されましたが、自分に症状はありません。検査は必要ですか?
はい、検査を受けてください。
梅毒は感染力が高く、性交渉による感染率も高いため、無症状でも感染している可能性があります。
自分の体を守るためにも、早めの受診をおすすめします。
HIV感染症
HIVに感染すると、どんな症状がありますか?
初期には発熱、喉の痛み、倦怠感、リンパ節の腫れなど、風邪のような症状が出ることがあります。
その後は長期間無症状のまま経過し、治療をせずに放置するとエイズ(AIDS)を発症し、さまざまな感染症やがんを引き起こしやすくなります。
オーラルセックスでも感染しますか?
膣や肛門性交に比べるとリスクは低いとされていますが、口腔内に傷や出血がある場合などは感染の可能性があります。
予防のために、コンドームやデンタルダムなどの使用を推奨します。
キスで感染することはありますか?
通常のキスで感染する可能性は極めて低いとされています。
唾液中のHIVウイルス量は非常に少なく、感染に至ることはほとんどありません。
ただし、双方に口内炎や出血がある場合には注意が必要です。
1回の性行為でも感染しますか?
はい、感染者との無防備な性行為では、1回でもHIVに感染する可能性があります。
感染を防ぐためには、毎回の性行為で確実にコンドームを使用することが重要です。
潜伏期間はどのくらいありますか?
HIVに感染しても、抗体やウイルスが検出されるまでに「ウインドウ・ピリオド(感染から数週間〜数ヶ月)」があります。
最新の検査では、感染後4〜6週間で高い精度での検出が可能とされています。
無症状でも感染が進行することがあるため、定期的な検査が大切です。
性器ヘルペス
性器ヘルペスに感染すると、どんな症状がありますか?
性器の周囲に、水ぶくれや潰瘍といった皮膚症状が出ます。
初感染では全身症状を伴うこともあり、再発時には症状が軽く、違和感や神経痛のような前兆があることもあります。
再発がつらくて不安です。何か対策はありますか?
ヘルペスウイルスは一度感染すると体から完全には消えません。
再発を防ぐには、免疫力の低下を避ける生活を心がけることが重要です。
漢方薬(補中益気湯)などが効果を示すこともあります。
抑制療法も選択肢のひとつですので、ぜひご相談ください。
発症中にコンドームをつければ性行為は可能ですか?
ヘルペスは患部からの分泌液にウイルスが多く含まれており、コンドームでは完全に防ぎきれません。
発症中は性行為を控え、完全に治癒してから再開してください。
抑制療法中に再発したらどうすればいいですか?
抑制療法中に再発した場合は、一時的に抗ウイルス薬の服用量を増やす必要があります。
1年間服用後に再発した場合には、医師と相談の上で治療を継続するか判断します。
治療薬を飲めばすぐに治りますか?
抗ウイルス薬は症状の進行を抑え、治癒を早める効果がありますが、すぐに完治するわけではありません。
発症したらできるだけ早く治療を始めることで効果が高まります。
細菌性腟症
どんな症状が出ますか?
半数以上の方は無症状ですが、症状がある場合にはおりものの増加、下腹部痛、不正出血などが見られます。
おりものは灰色でさらっとした性状をしており、炎症がないのが特徴です。
腟洗浄にはどんな効果がありますか?
生理食塩水を使った腟洗浄は、腟内にたまった雑菌や分泌物を洗い流すことで、においやかゆみなどの症状を和らげる効果があります。
ただし、頻繁に行うと腟内の善玉菌まで失われてしまうため、医師の判断に基づいて行うことが大切です。
原因となる菌にはどんなものがありますか?
好気性菌では連鎖球菌(Streptococcus agalactiae)や大腸菌(E. coli)、Gardnerella
vaginalisなど、嫌気性菌ではPeptostreptococcus属、Atopobium属、Bacteroides属、Prevotella属などが関与します。
また、MycoplasmaやUreaplasmaといった特殊な菌も関係することがあります。
尖圭コンジローマ
どんな症状がありますか?
外陰部や肛門まわりに、乳頭状・カリフラワー状のイボができるのが特徴です。
痛みはほとんどありませんが、部位によってはかゆみや違和感を伴うこともあります。
潜伏期間はどれくらいですか?
感染から数週間~8か月ほどの潜伏期間を経て症状が出ることが多いです。
長期間無症状のまま経過することもあるため、注意が必要です。
すぐに検査結果はわかりますか?
医師の視診によって診断するのが一般的です。
症状が見られない場合でも、潜伏している可能性があるため、定期的なチェックが望まれます。
必要に応じて組織診も行います。
予防法はありますか?
HPVワクチンが非常に有効です。
6型・11型に対応する4価または9価のワクチンが尖圭コンジローマの予防に役立ちます。
パートナーが感染していた場合、自分も検査を受けるべきですか?
はい。
自覚症状がない場合でも、腟内や子宮頸部など自分では気づかない部位にイボができている可能性があります。
感染率が高いため、パートナーが陽性であればご自身の検査も必須です。
HPVワクチン
対象年齢は?
日本では、12~16歳(小6~高1)の女性が定期接種の対象です。
さらに、接種機会を逃した1997~2005年度生まれの方には、2025年3月末まで無料接種の機会が設けられています。(キャッチアップ)
どうして若いうちに接種するのですか?
性交渉前に接種することで、感染前に免疫をつけることができ、効果が最大限発揮されます。
思春期はワクチンに対する反応も良好とされています。
大人になってからでも意味はありますか?
はい。特に26歳までの接種が推奨されています。
性交未経験であれば、思春期と同様の効果が期待されます。
45歳までの効果も研究で確認されています。
子宮頸がん検診で異常が出た後でも意味がありますか?
感染した方以外への予防効果があります。
ただし、すでに感染している方を治す効果はありませんので、検診は引き続き受ける必要があります。
HPVの種類とワクチンの違いは?
がんの原因となる高リスク型(例:16・18型)と、尖圭コンジローマの原因となる低リスク型(6・11型)があります。
2価:16・18型に対応
4価:2価に6・11型を加えたもの
9価:さらに5つの型(31・33・45・52・58)を追加
男性にもワクチンの効果はありますか?
咽頭がん、肛門がん、陰茎がんなどの予防効果が期待されており、海外では多くの国で男性への接種が行われています。
日本でも9歳以上の男性に4価ワクチンの接種が認可されています。
副反応にはどんなものがありますか?
注射部位の痛み、腫れ、赤みなどがよく見られます。
まれに失神(迷走神経反射)やアレルギー反応が起きることもありますが、重篤な副作用の頻度は非常に低いとされています。
おりもの
おりものが増えたように感じます。大丈夫でしょうか?
おりものの量が一時的に増えるのは生理的なこともありますが、性感染症や腟内の炎症などが原因で増えていることもあります。
特ににおい・色・性状の変化がある場合は検査を受けましょう。
においが気になります。感染症の可能性はありますか?
強いにおいや、これまでと違うにおいがする場合には、カンジダや細菌性腟症、性感染症が関与している可能性があります。
自然に治ることもありますが、悪化させないためにも早めにご相談ください。
黄色や茶色っぽいおりものがあります。大丈夫ですか?
黄色のおりものは性感染症、茶色のおりものは不正出血を伴っている可能性があります。
子宮や腟の病気が隠れていることもあるため、自己判断せず検査を受けることをおすすめします。